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手荒れ対策に役立つ栄養素

2022.11.01

秋から冬にかけては空気が乾燥しているため手荒れが起きやすく、水仕事をする人は手が荒れがちです。特に近年は感染症予防のために1日に何度も消毒を行うこともあり、水仕事をしない人でも手荒れが気になる方が多いようです。

手荒れが起きる原因

「手荒れ」とは手湿疹の事をいいます。主婦湿疹、異汗性湿疹、接触皮膚炎、貨幣状湿疹などがあり、原因は様々です。手荒れの主な原因とされているのは、水(お湯)を長時間使用したり、石鹸や合成洗剤を使う頻度が増えることで角質層のバリアが壊れ、水分が減少し、ひび割れ、炎症が起きやすくなること。それによって今まで何ともなかった物質にも刺激反応を起こしてしまい、アレルギー性の皮膚炎を起こすこと。と考えられています。

皮膚の一番外側にある角質層は、皮脂、天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質(セラミドなど)のバリア機能により潤いを保っています。しかし、手のひらには体の他の部位と違って皮脂腺がなく、皮膚の表面に皮脂膜が作られにくいという特徴があります。一般的に皮脂膜の再生には約6時間かかるといわれていますが、手の平では皮脂膜再生により長い時間が必要なことも、手が荒れやすい要因です。

医療従事者に多い手荒れ

消毒で使われる速乾性アルコール製剤に含まれるエタノールには脱水作用があるため、頻繁に使用することで手荒れが起きやすくなります。

ちなみに、主婦湿疹は主婦にできやすい手荒れですが、主婦だけでなく手洗いを頻繁にする人(医療従事者、調理師など)にもみられます。特に荒れやすいのは利き手の中でもよく使う親指、人差し指、中指の指先や指腹です。秋から冬は気温や湿度が低く、新陳代謝も下がるため手荒れが悪化する傾向があります。

グルコサミン

体内では糖タンパク質のような複合糖質のN-アセチル誘導体として存在しています。一般的なサプリメントなどに配合されているグルコサミンはグルコサミン塩酸塩ですが、これは、体内に吸収された後、NAGに変換してから利用されるため、利用割合が低いとされています。

ハンドケアの方法

手洗いや水仕事の後、速乾性アルコール製剤の使用後、入浴後などはスキンケア製品を塗布することで、肌の乾燥を防ぐことができます。作業の際にはゴム手袋の使用もお勧めですが、天然ゴムからできたものには「ラテックス」という成分が含まれ、かぶれや全身のアレルギー反応も起こすことがあるため、塩化ビニール製の手袋の方が安心です。なお、水仕事の際には薄い木綿の手袋をしてその上からビニール手袋をはめるという手袋の二重着用が、保湿性と作業性が両立できると言われています。

また、ハンドソープは製品によっては洗浄力や殺菌・抗菌効果が強すぎて手荒れを悪化させる場合があるため、手肌に優しい製品を使用するのがお勧めです。

石けん成分はよくすすぎ落し、手の水分はしっかりと拭き取るようにしましょう。

手荒れ対策に役立つ栄養素

手荒れ対策は外側からの保湿やケアだけでなく栄養補給などで内側からのアプローチも大切です。

「肌の潤いを保つ」「水分の蒸発を防ぎ肌の細胞の正常な新陳代謝を促す」「真皮を健全に保つ」などの効果が期待されています。

セラミド

表皮のバリア機能を保ち、蓋のような役割で水分の蒸発を防ぐ。

ビタミンA/h3>

正常な肌を作り出すために必要。不足することで肌が乾燥しやすくなる

亜鉛

肌の新陳代謝に必要なだけでなく、ビタミンAの働きを助けて肌の健康を保つ。

ビタミンB群

アミノ酸や脂質などの代謝に必要で、肌の生まれ変わりを助ける。

α−リノレン酸

真皮に多く含まれ、肌のバリア機能の維持に役立つ。

ビタミンC・鉄

真皮の弾力を保つコラーゲンを作り出すために必要。

タンパク質(アミノ酸)

皮膚の材料となる。特にグリシン、リジン、プロリンはコラーゲンに特徴的に多く含まれるアミノ酸。

そのほか、動物実験の段階ではありますが、ピロリ菌を抑制し、胃の炎症を抑える効果や腸内環境を整える効果も期待できる可能性が示唆されています。(特許第5035787号「α-1,4結合型アセチルグルコサミン含有O-グリカン型糖鎖の分泌促進剤並びにこれを含有するヘリコバクター・ピロリ菌を原因とする病態の治療予防剤」)

【参考】
独立行政法人労働者健康福祉機構勤労者物理的因子疾患研究センター「理・美容師の手荒れ予防ガイドブック」
東海大学大磯病院医学豆知識第22号(2012年)
日本臨床皮膚科医会サイト
独立行政法人国際協力機構サイト
菅原達也 日本栄養・食糧学会誌第66巻 第44号 177-183(2013)、H Vesper et al., J Nutr. 1999 Jul;129(7):1239-50、Fu Z et al., Lipids.2001 Mar;36(3):255-60
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