開業しまして約10年が過ぎようとしています。北海道の過疎地の医療状況はますます深刻化しているように思われます。道東の大きな市でも循環器内科の専門医療を受けられる病院が一ヶ所となり、市民の要望に応えられない状況がすでに始まっています。
4月には診療報酬改定が行われましたが、改定ごとに悪化しているように見受けられます。また、後期高齢者医療制度が発足しましたが、これは年齢による差別としか私の目には映りません。日々の診療で高齢者の方々の窮屈な思いが伝わってきます。一方、肥満者を対象にした特定健診は、国から貴方は肥満と指摘されても、減量を実践するのは、現代社会ではなかなか難しいように思われます。
国立帯広病院での不整脈外来はすでに12年目を迎えました。私の出番もそろそろなくなってきました。しばらくは月に1回の診療を続けようと考えていますが、今後は自分のアンチ・エイジングを兼ねながら、この十勝に新しい医学であるアンチ・エイジング医療の種を蒔き、新しい風を吹き込みたいと考えています。昨年11月からはアンチ・エイジング(抗加齢)ドックを当院ではじめました。「歳をとらない歳のとり方」を目標に、高齢になっても元気で自立した生活ができるように、アンチ・エイジング医学の普及に力を注いで参りたいと思っています。
2009年1月
医療法人社団 満岡内科・循環器クリニック 北海道帯広市大空町3丁目14-30155-48-9111