2011年04月
プラセンタが医療目的に使用されたのは紀元前からであります。中国では秦の始皇帝が不老不死の妙薬として、また、楊貴妃も常時服用していたといわれています。西洋では、ヒポクラテスが実際に医療に活用していました。エジプトのクレオパトラ、フランスの王妃マリーアントワネットも若返り、美容の目的で利用しています。日本では江戸時代、加賀の三大秘薬の1つである混元丹に含有していたといわれています。
日本では1959年に、胎盤から抽出した製薬が開発され、慢性肝障害や更年期障害の治療薬として厚生省の認可を受けて、すでに30数年ほどの実績があります。
プラセンタは帝王切開時に妊婦の同意を得て提供された胎盤で作られます。胎盤は、胎児の栄養、代謝、排泄、内分泌などの作用を代行しています。
薬理作用としては、自律神経の調整、基礎代謝の向上、免疫力の増強、抗炎症、創傷回復の促進、などの効果があげられます。また、通常ホルモンを補充する場合には、ホルモンが増加しますが、プラセンタの場合には足りない物が増え、多すぎるホルモン分泌を調節する作用があるとされています。
最近はアンチエイジングとしてのプラセンタの効果が見直されています。肌の美容としては、肌荒れ、美白、保湿などが期待されます。疲労回復、風邪予防、更年期障害、生理痛、生理不順、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、腰痛、肩こり、自律神経失調、などにも効果があるといわれています。
皮下注射あるいは筋肉注射で、1〜2アンプル(1A=2ml)を週に1〜2回、1〜2か月続けます。その後は1〜2アンプルを1〜2週に1回です。
プラセンタを注射した方は、献血ができません。
まれに注射部位の疼痛、過敏症、硬結などが現れる場合があります。本剤はタンパクを含むため、ショックを起こすことが理論的には考えられますが、今までに死亡例、重篤な副作用の報告はありません。
自費診療です。1A 1,000円(税別)
この他に、初回のみ初診料 3,000円(税別)がかかります。
再診時は注射代のみです。
医療法人社団 満岡内科・循環器クリニック 北海道帯広市大空町3丁目14-30155-48-9111