参加スタッフからの報告
第三回アンチエイジング臨床データ報告会に参加して

2012.9.27 小田慶子

2012年８月４日、５日『日本抗加齢医学会 第３回アンチエイジング医療における臨床データ報告会』然別湖にて開催されました

８月４日（１日目）

第一部

1. アンチエイジングドック100例からのまとめ
   満岡内科・循環器科クリニック 満岡孝雄先生


2. 軽度認知障害に対するエグノリジンの効果について
   東京トータルライフクリニック 長屋直樹先生
• 認知症患者2020年300万人、2050年は、１億1540万人になる（私100歳です）
• 今後は、軽度認知症の予防が大切ですが、その診断は困難。
• 認知症に移行する MCI であることをみつけることが第一。
• エグノリジンＳ(サプリメント)効果について。重度の人は、まだ自信がないので試していない。
• 12,600円 /月 副作用の報告はないが、卵と大豆のたんぱく質アレルギーはダメかも。
• （先生が飲んでみたら）朝の目覚めが良い、酒飲んだ後のロレツがまわる、とのこと。


3. レスベラトロールの大量摂取による効果の予備的試験
   田中消化器クリニック 田中孝先生
• ６名（BMI・体脂肪率いろいろの人）150mg/日・２か月・１粒15mgを１日10カプセル（2,000円）「摂取前」「2か月摂取後」に血液検査などの項目を２回測定。
  
• レスベラトロールは酸化しやすい（ほとんど酸化している）マウス、ラットは純品を使用。
• サーチュイン活性するのは OK だが、純品をとるともっと効果ある。
• （結果まとめ）
• レスベラトロールの飲用は、BMI が30以下の日本人男性においてはインスリン抵抗性の改善効果は見られず、ダイエット効果も期待はできない。抗酸化作用は期待できる可能性はある。
• サプリメント１日2,000円１か月 60,000円程度の費用がかかる。赤ワインエキスを原料のレスベラトロールサプリメントは、ダイエット目的で使うには費用対効果が悪い。
  （渡邊先生から）18万円でこれだけわかったのは良かった。食事はどうしていたのか？
  


4. 東海大学抗加齢ドック・ライフケアセンターにおけるデータ解析
   東海大学医学部 基礎医学系 分子生命科学 石井直明先生・池内真弓先生
• (石井直明先生)抗加齢ドックは老化をふせいでいるか？
• 指導を受けたら守る人が多い。（健康おたく）若さを維持していると思われる。
• (池内真弓先生)運動と栄養の介入３か月間。１人２０万×300人＝6,000万円かかっている。
• 食事 サプリを３か月間とる。
• 運動 自宅実施可ストレッチ・筋トレ・ウォーキング・３回/週 運動指導士（自由参加）
• 万歩計１回/月 データ入力 大学なので出来る事
• 体幹脂肪は、体脂肪と相関しているか？
• かくれ肥満は、メタボ腹囲と同じか？検討する→１年間すると変化でる。
• 「かくれ肥満」は、in’BodyチェックBMI25↓肥満なし（内臓脂肪10以上正常）
• ※大学なので大きな予算の中で出来る研究をしているとの事。経過報告の期待の声があった。

夕食会は、満岡先生の司会進行。出席者の自己紹介があり、暖かく楽しい雰囲気でした。次回開催地は大阪になり、ご挨拶がありました。私のテーブル席は、前に田中消化器科クリニックの看護師さんアンチエイジング担当チーフの永田善子さんでした。６月の学会で奥様から紹介されていたのでお話が出来ました。隣は広島市いでした内科・神経内科クリニックの井出下先生でした。美味しそうにビールを飲んでいらしたので後半は大丈夫かしら？と思いましたが大丈夫のようでした。

第一部

1. 歯科における見た目のアンチエイジング治療について
   倉敷市パールデンタルクリニック 清水洋利先生
• 夕食後、眠くならない内容で・・とのこと。
• ホウレイ線へのヒアルロン酸注入。既存する患者の治療に対する付加価値として位置づける。
• ヒアルロン酸１本60,000円。８〜10か月効果。ボトックス６か月。化粧品も販売している。男性客３割。
• エンドポイントは患者さんの健康長寿！
• 院内ポスターから口コミで。サプリ・歯ホワイトニング・口元アンチエイジングなど。
• “見た目の改善が不定愁訴や心の症状の改善に役立つ可能性がある”

ヒアルロン酸注入が歯科でできることに驚く。できる範囲は口の周りらしい。綺麗になると、それ以上を求めるらしいが、それは他科にかかってもらっているとのこと。
清水先生は、30歳代くらい？実年齢は知りませんが、若くみえるなぁ〜・・と思いました。



2. アンチエイジングドックにおける見た目の取り扱いについて
   近畿大学医学部奈良病院 山田秀和先生
   
• アンチエイジング対策は、
  
  • 運動（IGF-1、DHEA高めに保つ、筋トレ後に有酸素運動）
  • 食事(ビタミンDなど)
  • 心


3. 草食系男子
   大阪市 池岡クリニック 小西未来先生
• 草食系男子は、色白、やせ型、穏やかな印象。
  
• 本当に遊離テストステロン値が低いのか？11.8↓全般的に低い、パートナーいる人が低い。
• テストステロン値↓３名
• （所見）気虚、体が弱っている「省エネ型男子」「エコ男子」視床下部がくるってきて症状をおこしてくる。


4. 顎口腔系の生涯維持とアンチエイジング
   （東京）別部オーロラヘルスケア＆クリニック 別部尚司先生
• 口腔内は、300〜400種類の細菌
  
• 歯周病対策は、３〜４か月に１回掃除。細菌がべったりつく。プロフェッショナルによるケアが必要。

10：00過ぎまで検討会は続く。大丈夫？と思いましたが、アッと言う間の時間経過。眠くならず１日目は終了しました。その後は小田嶋さんのお部屋集合で・・・・・あとはご想像に（笑）

８月５日（日）

８月５日（日）２日目 嬉しいことに晴れていて、然別湖が綺麗に見えています。湖畔の遊覧船も出て、くちびる山も見えています。遠方からの参加者の方々に然別湖を見てもらえて本当に良かったと思う。

1. 「ナグモ式ダイエットの経験」
   広島市いでした内科・神経内科クリニック 井出下先生
   実行している事
1. 朝食抜き、夜はほどほどに、赤ワイン2杯
2. 漢方のせんじ薬を飲んでいる
3. 運動は、毎朝掃除を30分、3回/週の筋トレ、自転車こぎ10分。
4. ごぼう茶を５月１日から毎日のんでいる。ゴボウのポリフェノールはサポニン。抗酸化作用強。
5. マルチビタミン、レスベラトロールなど47種類の成分のサプリメントを飲んでいる。
• （他の先生から）ナグモ先生は整形手術をしているらしい・・エビデンスがたりない・・・など。
• （渡邊昌先生から）グルカゴン↑中性脂肪↑遊離脂肪酸↑、３日間断食してBS300↑などがある。
• 3食食べると消化吸収に負担がかからない。１食じゃ負担になる。
• １日１食でOKは、体重45kgくらいの人。
• 食事量は、理想体重 × 0.4 ＝ 単位 ÷３で１食の単位＋間食分をだす。
• 簡単に計算できるように誘導できるとよい。
• 夕食会の時、私の隣でビールを美味しそうに飲んでいた先生です。

１か月やって4.5kg減量できた実体験の話。３食を１食にしてマルチビタミンをとっている。体重が減少し、維持できて心身ともに元気であるとのこと。今後も続けると話していました。ナグモ式ダイエットを実行する先生がいることに驚きました。



2. 地方におけるアンチエイジング複合施設の取り組み
   前橋温泉クリニック 岩波加江子先生
• ６年前に開業。温泉を利用している。３Ｆでフラメンコ、ダイエット合宿、太極拳などしている。
• （温泉とストレス）アミラーゼモニターで、温泉後の唾液中の唾液アミラーゼ↓
• （金沢の温泉博士）は、山登り後の温泉は満足感があり、白血球↑免疫↑
• アンチエイジングとスパは、いいモデルになるので頑張っての声がありました。


3. 鉄欠乏による症状改善に最適なヘム鉄の摂取量及び相乗効果の栄養素の検証
   浦田クリニック 浦田哲郎先生
• 参考文献は、食事摂取基準2010、渡邊昌先生の栄養学原論 Fe フェリチン低値は、ヘム鉄１日18mg（サプリ４粒）摂取。同時にビタミンＣを400mg。
• 12週間以上の継続。元気度アップ、ビタミンＣの効果かも。
• 来年の抗加齢医学会にて発表予定。

素晴らしい著名な先生方々の気さくな素顔にお逢いして、楽しい雰囲気の中で参加させてもらいました。この研修会に参加でき勉強の機会を与えて下さいました満岡先生に感謝しております。ありがとうございました。未熟なまとめですが、２日間の報告とさせてもらいます。