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日本抗加齢医学会雑誌「アンチエイジング医学」の特集「臨床医のアンチエイジング医療最前線」を企画し、執筆もしています

2019.01.30

院長は、日本抗加齢医学会雑誌「アンチエイジング医学」の編集委員もしています。2018年12月号に特集「臨床医のアンチエイジング医療最前線」を企画し、執筆もしています。 また、当院の小田管理栄養士も書いています。

特集にあたって

今号の特集として、「臨床医のアンチエイジング医療最前線」というタイトルで組ませていただいた。本学会の認定医療施設で保険診療をしながら、第一線で「身体の内から」のアンチエイジング医療に取り組んでいる方々に主に執筆をお願いした。

本学会は研究会として2001年に発足し、数年後には臨床の第一線でアンチエイジング・ドックを含めてのアンチエイジング医療が始まった。アンチエイジング医療の当初の目標は、30代の「optimal health(最適な健康)」を目指す予防医学であった。今もその目標は変わらないが、日本の高齢化が進むにつれ、オーラルを含めてのフレイルの予防、健康寿命の延伸、加えて認知症予防などが、現場で取り組まざるを得ない切実な問題となってきている。本学会が設立されて以来十数年の間に、究極の予防医学であるアンチエイジング医療への期待と役割は益々大きくなってきている。

一方、日本老年医学会は昨年、高齢者の定義を65歳から75歳に変更し、それまでは社会に貢献してもらおうと提言した。その実現のためには、身体的あるいは精神的に高齢者の健康と「やる気」を支える医療が必要であり、それはまさにアンチエイジング医療そのものである。

アンチエイジング医療に対する社会のニーズが高まってきているなか、その受け皿となる本学会の認定医療施設数はあまり増えていない。現場では、十数年にわたってアンチエイジング医療のノーハウが蓄積されてきている。このノーハウを次世代の本学会を担う臨床医の方々に引き継いで、認定医療施設が全国に広がることを熱望している。そのために本特集の執筆者は援助を惜しまれないであろう。

現場のアンチエイジング医療は、まずアンチエイジング・ドックを受けてもらうことから始まる。その結果をもとに、不足している栄養素やホルモン、骨密度や筋肉量、身体能力、認知機能などを明らかにし、食事や運動の指導、サプリメントによる栄養療法、あるいはホルモン補充療法などを行うことになる。本特集ではそれぞれの項目について、現場でアンチエイジング医療に従事している方々に、その取り組みを具体的に書いていただいた。一部では、最先端の試みについても触れてもらった。ここにはまさに日本におけるアンチエイジング医療のリアルワールドが展開されている。

本特集が、今求められている予防医学としてのアンチエイジング医療の再点検と、次のステップヘの前進に役立つことを切に願っている。(満岡孝雄)


>『「老い対策」としてのアンチエイジング医療〜高齢者に対するホルモン補充療法を考える〜』

>『アンチエイジング医療における運動および食事指導〜肥満解消・サルコペニア予防を中心に〜』


>> 日本抗加齢医学会