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アンチエイジング情報TIPS
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2016.10.18
眼精疲労の要因は全身疾患に伴うもの、心因性のもの等、要因は多岐に渡りますが、今回は眼の酷使(長時間の手元作業)による眼精疲労のメカニズムの一部と、役立つ栄養素をご紹介します。
日本眼科学会は、「眼を使う仕事を続けることで眼痛、眼のかすみ、まぶしさ、充血などの眼の症状や、頭痛や肩こり、吐き気などの全身症状が出現し休息や睡眠をとっても十分に回復し得ない状態」と定義しています。また厚生労働省の調査結果でコンピューター機器を使用した作業(VDT作業)による身体的な症状で眼の疲れ・痛みを感じる方は全体の90.8%と非常に高いことが以下のグラフからもわかります(平成20年)。
近くのものを見る場合、眼のレンズ(水晶体)の周りにある毛様体筋が水晶体側へ「収縮」する必要があります。しかし、長時間毛様体筋が「収縮」し続けたままでは筋繊維が血管や神経を圧迫し、血液循環が滞るため筋肉の柔軟性が失われ、さらに、酸素・栄養不足となり疲労物質と呼ばれる乳酸等も産生されやすくなると考えられています。
ブドウ種子などに多く含まれるプロアントシアニジン(ポリフェノールの一種)は血栓を防ぐ作用が報告されており、血流の滞りを改善し毛様体筋の凝りをほぐす作用が期待されます。
眼の角膜は外界に面し、他の部位よりも紫外線を多く受けます。ハスカップやビルベリーに多く含まれるアントシアニンの一種であるシアニジン-3-グルコシドは角膜上皮細胞における紫外線ダメージを軽減させる働きがあると言われています。
両ビタミンは、活性酸素の除去に必要とされます。また、ビタミンEは血流促進にも関わるとされています。
20歳代〜50歳代の男女6名がハスカップエキス、ブドウ種子エキス、ビタミンC、ビタミンEを含むサプリメントを12週間摂った結果、BUTテスト結果でドライアイが改善傾向を示しました。アンケートでも「目が疲れにくくなった」「頭痛が減った」「乾きにくくなった」などの声がありました。
※BUT(涙液層破壊時間)テストはドライアイ診断方法のひとつで、10秒以上が正常、5秒以下がドライアイの疑いとされる。
【参考】日本眼科学会サイト、厚労省「平成20年技術革新と労働に関する実態調査結果の概況」、医学書院「プロメテウス解剖学コアアトラス」、京都大学「エネルギー科学研究科 エネルギー社会・環境化学専攻修士論文Eye-Sensing Displayを用いた眼疲労測定システムの構築と実験的評価」、Thrombosis Reserch(2005)115,115-121、ポーラ化成工業(株)資料
2016.09ヘルシーパス提供