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アレルギー(花粉症)対策の栄養素は?

環境省の発表によると、平成21年春のスギ・ヒノキ科花粉総飛散量は、関東、東北地方では例年並みかやや多く、東海から九州地方では一部を除いて多いかやや多くなると予測されるとのこと。また、飛散開始は、例年並かやや早くなると予測されているそうです。花粉症のシーズンは、もうそこまで来ています!

アレルギー増加の原因

免疫細胞(マスト細胞)が、体を外敵から守るために分泌する物質(外敵を攻撃するための化学兵器)は、私たちが食べる脂質を原料に作られます。

近年のアレルギーの症状の悪化には、アレルギーの原因となる花粉や化学物質などのアレルゲンが増えたことに加え、摂取する脂質(オメガ6系とオメガ3系)のバランスが悪くなっていることも影響しています。

現代人が口にすることの多い、肉、加工食品、スナック菓子などには、オメガ6系脂肪酸が多く含まれ、摂取が減りがちな、魚、ナッツ、海藻類には、オメガ3系脂肪酸が含まれています。

オメガ6系脂肪酸と、オメガ3系脂肪酸から誘導される生理活性物質は作用が異なり、オメガ6系脂肪酸から作られる生理活性物質は、免疫反応を激しくする他、動脈壁にプラークを作り、血栓を形成し、心血管系の病気を増やし、発がんのリスクを高めるとも言われています。一方、オメガ3系脂肪酸であるα‐リノレン酸を基にして、体内で生成される EPA からは、炎症、アレルギーを抑制する生理活性物質が生成されます。

どうしたらアンバランスを解消できるのか?

摂取するオメガ6系脂肪酸(動物性脂肪、リノール酸など)を減らすことが根本的な解決方法ですが、現代人にとって、これらが多く含まれる加工食品やファーストフードを全く利用しないというのは、食生活の大幅な変更を伴い、なかなか難しいと考えられます。

現実的な方策として、摂取量が不足しがちなオメガ3系脂肪酸を意識して摂取することで、脂肪酸のバランスを整える方法があります。

オメガ3系脂肪酸(α‐リノレン酸)は、亜麻仁油、しそ油、えごま油などに多く含まれています。

こだわりの亜麻仁油とは


亜麻仁油は、亜麻という植物の種子から搾った油です。オメガ3系脂肪酸は熱や酸素に弱いので、低温圧搾方式で搾ったものがお勧めです。低温圧搾方式は、化学的な溶媒を使用せず、加熱も行わないため、変質しやすい亜麻仁油を守り、上質の油を搾ることができる方法です。

また、亜麻仁油のような天然原料は、ヒ素、重金属、残留農薬などの安全性にも注意が必要です。さらに、オーガニック(無農薬)で栽培された亜麻の種子が原料であれば理想的です。

アレルギー対策に役立つビタミンミネラル

免疫細胞が順調に生まれ、正しく機能するために、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素も重要な働きをしています。現代人の食生活は、これらの微量栄養素の摂取不足になることが多いため、やはりアレルギーにはマイナスになります。特にアレルギー対策に役立つ栄養素は次のとおりです。

亜鉛

体内で、脂肪酸から様々な物質を作り出す際に必須。免疫機能を正常に維持する働きを持つ。

ビタミンB6

亜鉛と共同で、体内で脂肪酸を有効に使う手助けをし、免疫機能を正常に維持。タンパク質の代謝に必須。

ビタミンC

免疫細胞(マスト細胞)が分泌するヒスタミンの働きを和らげ、アレルギー症状の緩和に役立つ。コラーゲン合成を促進し、皮膚や粘膜の健康を維持する。

ベータカロテン、ビタミンA

粘膜、皮膚の健康を維持。不足すると、呼吸器の粘膜や肌の角質が不完全になり傷つきやすくなるため、花粉症で悩む方には特に大切。

ビオチン

皮膚の健康を保つ働きを持つので、アトピー性皮膚炎の方にとって大切な栄養素。

抗酸化物質

アレルギー症状によって発生する活性酸素から、周囲の細胞を守る。

有害ミネラルの蓄積にも要注意

水銀や鉛などの有害ミネラルが体内に蓄積していると、アレルギー反応を緩和する酵素の活性が下がる可能性が高くなります。必要に応じて、重金属排出を行うこともアレルギーの緩和には役に立ちます。

2009.01ヘルシーパス提供

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