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- 不老長寿の秘薬!?「レスベラトロール」
アンチエイジング情報TIPS
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2009年7月に、カロリー制限が長寿や高齢者の認知機能維持にも役立つ可能性が霊長類(アカゲザル)でも明らかになり、世界的なトピックスとなりました。そんな中、カロリー制限をしなくても長寿遺伝子を「ON」にする物質として注目を浴びているのが「レスベラトロール」です。
レスベラトロールは、ブドウの皮や赤ワイン、ピーナッツの薄皮に含まれるポリフェノールで、天然の抗酸化物質です。1992年に赤ワインに含まれることが発見され、その後、がん予防効果が報告されたり、フレンチパラドックスの正体ではないかと注目が集まり、2006年、寿命延長効果が英国科学誌「Nature」で発表されるやいなや、爆発的な注目を浴びている素材です。
レスベラトロールの機能には、上記の他にも、テロメアの保護、体重増加抑制、脂質代謝促進効果、美容効果があり、アンチエイジング、メタボリックシンドロームに対して有効性が期待されています。
2006年、米国ハーバード大学の D.シンクレア博士たちはレスベラトロールを肥満のマウスに大量に投与し、その結果、肥満による悪影響が減少し寿命が延びることが認められたと報告しました。
そのメカニズムは、下記のとおりです。
これらの研究が進むにつれ、レスベラトロールはカロリー制限をしなくても長寿遺伝子をONにできる「夢の物質」「長寿の薬」とまで、一部では呼ばれています。
しかしながら、マウスに与えたレスベラトロールの量を赤ワインに換算すると1日当たり赤ワイン約100本分となることから、私たちが通常の食生活で摂取するのは現実的ではありませんでした。
通常の食生活だけでは、上記の実験のような結果を期待することは非現実的なので、サプリメントとして効率的に摂取する方法が考えられます。
レスベラトロールは、ブドウの果皮部や新芽、赤ワインに多く含まれるため、サプリメント原料もブドウ由来が中心です。主流はフランス産ですが、最近では中国産も出回っています。抽出原料や抽出法によって含有率には幅がありますが一般に5%程度とごく僅かです。
また、価格も原産国や含有率によって様々ですが、サプリメント原料としては非常に高価です。
レスベラトロールの原料として日本ではブドウ由来が使用されますが、レスベラトロールはタデ科の多年草である「イタドリ」にも含まれています。
イタドリ由来のレスベラトロールは、ブドウ由来よりも安価であり、海外のサプリメントには使用されていますが、日本国内では食品への使用が認められない医薬品成分(漢方薬:虎杖根(コジョウコン))となるため、サプリメントに使用すると薬事法違反となります。最近では、ブドウ由来とイタドリ由来とを混合した原料も登場してきているようですので、原材料が特定できないサプリメントには注意が必要です。
組み合わせリスクよりも怖いのは、添加物に何を使っているのかわからないことです。日本では使用した添加物を表示するルールがあります。しかし、最近では、海外で製造されたサプリメントが、個人輸入等で利用されています。英語が読める方でも、英語で表記されている添加物名や目的を正しく認識することは難しいですし、そもそも、日本とは表示のルールが違うので、表示義務がない場合もあります。海外のサプリメントを販売している日本語のホームページでも、原材料表記には、有効成分の表記はされていても、添加物の表記は外されていることもあるようです。
2009.08ヘルシーパス提供