- HOME
- アンチエイジング情報
- 夏バテ対策の栄養素
アンチエイジング情報TIPS
アンチエイジング情報TIPS
夏バテの主な症状は、「だるい」「疲れやすい」「食欲がない」「無気力」「イライラ」などです。夏バテは、夏の暑さに対応するために体が無理をしたり、この時期の湿気や気温の急激な変化に体のリズムがついていけずに自律神経の働きが鈍くなることから起こります。
夏バテは、次の要因が重なって起こります。
そのメカニズムは、下記のとおりです。
夏の暑さで上がった体温を下げるために、体内では血管を拡張し、血液が多く流れるようにするため、心臓の心拍数は増加します。また、汗で水分が奪われることで血液の粘り気が増すので、心臓への負担はさらに増え、エネルギーが余計に必要となります。
体内でエネルギーを生産するにはビタミンB群、特にビタミンB1が不可欠ですが、あっさりしたものばかりを食べていると、肉に多く含まれているビタミンB1が不足し、エネルギーが作りづらくなります。
夏は、いつもよりエネルギーの必要量が多いにも関わらず、エネルギーを作るための栄養素が食事からは十分に補給できないという悪循環に陥っています。
ビタミンB1は、特に豚肉に多く含まれており、夏バテ対策として、豚肉料理が注目されるのはこのためです。
その他の食材では、豆腐、ゴマ、枝豆、落花生、ハム、ウナギの蒲焼に多く含まれています。
また、食べあわせとしては、ニンニクやネギに含まれる「アリシン」が、ビタミンB1の吸収を良くしてくれます。
夏の暑さによって体温が上昇し、熱放散の必要が増すと、私たちは汗をかき、水分蒸発を盛んにして体温を下げています。汗はそのほとんどが水分ですが、塩化ナトリウムが約0.6%含まれています。
また、塩化ナトリウム以外にも、わずかにカリウムやマグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛などのミネラルが含まれています。
私たちは、何もしないでいても1日0.5リットルの汗をかき、夏や運動をした際には、1~1.5リットルもの汗をかくとも言われています。ミネラルの不足は、体の各所の代謝障害を引き起こし、夏バテに多い「だるい」「疲れやすい」といった症状を引き起こします。
夏バテの改善と予防には十分な栄養補給を行い、体を休めることが大切です。ビタミンやミネラル以外にも、タンパク質の摂取や水分補給も忘れてはいけません。
また、自律神経の乱れは、気温と湿度の急激な変化でも起こりますし、冷えも大敵です。暑いとはいえ、過度な冷房も控えたほうが良いでしょう。冷房をかけるときは、外気温との差を5~6度以内にするのが良いと言われています。
2009.08ヘルシーパス提供