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平成25年国民健康・栄養調査結果、概要のまとめ

2015.03.30

平成26年12月、厚生労働省から「平成25年国民健康・栄養調査結果」の概要が発表されました。

今回は、その中でも栄養素の摂取量についてまとめてご報告致します。

国民健康・栄養調査とは

国民の健康増進の総合的な推進を図るための基礎資料として、国民の身体状況、栄養摂取量及び生活習慣の状況を明らかにするために毎年実施しているものです。

栄養素の摂取状況について

多くの年代で、「ビタミン(V.)A(ベータカロテン)」「V.B1」「V.B2」「V.C」「カルシウム」「マグネシウム」「鉄」「亜鉛」などの栄養素の摂取不足が目立ちます。

例えばV.B1の摂取量については、全ての年代で厚生労働省が定めている日本人の食事摂取基準の推奨量に満たない量であり、15歳以上では推定平均必要量にも満たないほど不足が深刻です。

推奨量 …ほとんどの人(97〜98%)が不足とならない量
推定平均必要量 …50%の人が欠乏症状を呈する量

表1ビタミンB1の摂取量

また、男女とも15〜49歳という成長期や働き盛りの世代で各栄養素の不足が目立ち、特に20歳代女性では多くの栄養素が足りていない状況です。さらにこの世代は、バランスのとれた食事をしている割合が低く、朝食の欠食率が高く、喫煙率が高いという問題があります。

※充足割合は日本人の食事摂取基準[2010年版]で定められている各栄養素の推定平均必要量、推奨量または目安量を基準に計算しています。

表2-20歳代女性の栄養素の充足割合

まとめ

今回の調査で不足が目立つ栄養素の「欠乏症」として現れる主な症状は下記の通りです。

  • V.A:目の乾燥、視力の低下、下痢、免疫力の低下 等
  • V.B1:疲労、脚気(四肢の知覚障害、心肥大)、ウェルニッケ脳症(運動失調、意識障害、健忘)等
  • V.B2:成長障害、口角炎、舌炎、咽頭炎、皮膚炎 等
  • V.C:鼻血、内出血、歯茎からの出血、歯肉炎、肌荒れ 等
  • カルシウム:骨粗鬆症、高血圧、動脈硬化、肥満、腫瘍 等
  • マグネシウム:骨粗鬆症、神経疾患、精神疾患、心疾患 等
  • :貧血、運動機能や認知機能低下、免疫力の低下 、低体温、集中力の低下、イライラ、学習能力の減退 等
  • 亜鉛:成長障害、免疫機能低下、創傷治癒障害、貧血 等

緑黄色野菜や大豆製品、魚介類、赤身の肉などを積極的に摂取して、不足している栄養素を補いたいものです。

【参考】厚生労働省のホームページ、独立行政法人国立健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報

2015.03ヘルシーパス提供

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