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ビフィズス菌とアレルギー疾患

2015.06.29

以前、ビフィズス菌の特徴と有用性についてご紹介しましたが、今回は日本人にも増えているアレルギー疾患に対するビフィズス菌の効果と、社内モニター試験結果についてご紹介します。

ビフィズス菌の臨床的効果

ビフィズス菌(Bifidobacterium)はヒト腸内の有用菌 として知られていますが、その作用は多岐に渡ります。今回は、ビフィズス菌がアレルギー疾患に与える影響について取り上げていきます。

ビフィズス菌の臨床試験結果

ビフィズス菌の歴史は古く、現在でもヒト臨床試験は多く行われています。菌の効果は「菌種」、さらに細かい「菌株」によっても大きく異なると言われています。菌数は数兆個など多く摂取するほうが良いと思われがちですが、菌の種類によっては数十〜数百億個でもその効果を十分に発揮することもわかっています。

菌種 詳細 結果 論文
ロンガム
+ブレーべ
妊婦200億個/日
乳児100億個/日
子のアレルギー有病率低下 Allergology Int.2014
ブレーべ アトピー性皮膚炎
の乳児13億個/回
アトピー性皮膚炎症状の
改善有り
Clinical Experimental Allergy,2010
ロンガム 高齢者
1,000億個/日
インフルエンザ発症者数減少
自然免疫増強
Biosci.Bio-
technol BIochem,,2010

乳児への抗アレルギー作用

2014年に発表された臨床試験で、ビフィズス菌摂取により生後10か月および1年半後の乳児のアトピー性皮膚炎・湿疹有病率が有意に低かったとの報告があります。

この試験は、スギ花粉の多い和歌山県で160組の妊婦と出産後の乳児を対象に、ビフィズス菌末摂取群(119組)と非摂取群(41組)のオープン試験で行われました。

摂取群の妊婦には分娩前約1か月間摂取してもらい、 生まれた後の乳児にはお母さんの半分量を生後6か月間、ビフィズス菌末を母乳や水、粉ミルクに入れる等して 摂取させています。その結果、摂取群の子どものアトピー発症率が非摂取群の子に比べ、生後1年半後の時点で16.2%以上低いということがわかりました。

ビフィズス菌は冷蔵保存、それとも常温?

ビフィズス菌は酸素に非常に弱く、熱にも弱い繊細な生き物です。だからといって、必ずしも全ての菌を冷蔵保存(5℃以下)にしなければならないわけではありません。ビフィズス菌の菌種・株によっては、常温でも安定しているものもあるので、そのような試験をクリアした菌を摂取すると安心です。

また、嫌気性細菌であるビフィズス菌を酸素から守ってくれるような形状や包装(アルミ袋等)の工夫がされた商品がおすすめです。

社内モニター試験

2種類のビフィズス菌(ロンガム、ブレーべ)含有サプリメント(当社商品名:ビフィズス菌W【乳フリー】)を、2014年12月〜2015年4月の4か月間、社内スタッフ22名に摂取してもらいました。

その結果、花粉症の時期ではありましたが、「昨年度より症状が軽い気がする」と答える人が数名いました。問診票でも「鼻汁」の項目が有意に改善しました。

また、摂取開始2か月後から徐々に「すっきりと排便できるようになった」との声が多くなり、「トイレに入ってすぐに排便できる」と答える人が増えました。さらに「冷え性」「咳や痰」「太りやすい」の項目が有意に改善しました。
今回の試験結果から、2〜3か月以上の継続した摂取が望ましいことがわかりました。

【参考】森永乳業(株)資料、Allergology Int.,2014

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