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抗酸化栄養素の働きと効果

2015.06.29

抗酸化栄養素は体内でお互いに助け合いながら働くため、単体での摂取よりも複数種類を摂取する方が各栄養素の働きが良くなると言われています。今回は、相性の良い5種類の抗酸化栄養素の働きと効果をご紹介します。

抗酸化物質とは

私たちの体内では、呼吸やストレス、紫外線、喫煙など様々な要因によって活性酸素やフリーラジカルが発生し、過剰に生じたものは酸化ストレスとして血管や皮膚などの細胞にダメージを与えます。この酸化ストレスを防ぐ物質が抗酸化物質で、カタラーゼのような酵素やビタミンC、ビタミンE、CoQ10などの栄養素があります。

抗酸化栄養素の働き・効果

数ある抗酸化栄養素の中で、今回はピクノジェノール®、ビタミンC、ビタミンE、グルタチオン、CoQ10に着目します。

ピクノジェノール®

フランス海岸松樹皮抽出物のことで、スイスのホーファーリサーチ社の登録商標です。ビタミンC、ビタミンE、グルタチオン、CoQ10の働きを助けるため、これらをピクノジェノール®と一緒に摂取することで抗酸化作用が単体での効果よりもアップすることが分かっています。

18〜48歳の日本人女性105名を対象とした多施設二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ピクノジェノール® 60mg/日を2生理周期摂取したところ、月経困難の対象者 (試験群36名) において、鎮痛薬の必要量や利用日数の減少が認められたという報告があります(J Reprod Med. 2008 May;53(5):338-46)

ビタミンC

抗酸化作用以外に鉄の吸収促進、メラニン色素の生成 抑制、ビタミンEの再生など様々な働きをします。

22〜57歳の健康なドイツ人33名(男性16名、女性17名)を3群に分け、ビタミンCカルシウム100mg/日、180mg/日もしくはプラセボを4週間摂取したところ、プラセボ群と比較してビタミンC摂取群では皮膚におけるフリーラジカル消去能が有意に増加し、ビタミンCの摂取量が多い程フリーラジカル消去能が高い傾向にあったという報告があります(J Invest Dermatol. 2013 Apr;133 (4):1102-4)

ビタミンE

脂質の酸化を抑制するため、リン脂質の多い細胞膜や核酸などの損傷を防ぎます。

糖尿病に罹患していない非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の成人247名を対象とした無作為化プラセボ比較試験において、ビタミンE 800IU/日を96週間摂取したところ、ビタミンE摂取群はプラセボ群と比較してNASHの改善率が有意に高かったという報告があります(N Engl J Med 2010; 362:1675-1685)

グルタチオン

グルタミン酸、システイン、グリシンの3種のアミノ酸から成るトリペプチドで、解毒機構や酸化還元反応に関与しています。

20〜40歳代の女性30名を対象に、グルタチオン 50mg/日を4週間摂取したところ、頬の保湿力、肘の紅斑の回復率、肩の肌の明るさが良くなることが示されています(興人ライフサイエンス(株)資料)。

※YH-15はグルタチオン含有酵母エキスです
<出典:興人ライフサイエンス(株)資料>

CoQ10

ユビキノンとも呼ばれる脂溶性のビタミン様物質です。電子伝達系における補酵素として体内のエネルギー単位であるATPの産生に関与し、抗酸化物質としても注目されています。

平均年齢31歳の不妊症のイラン人男性228名を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、CoQ10(還元型)200mg/日を26週間摂取したところ、精子の数に影響は認められなかったが、精子の密度、運動性、正常形態の割合が増加したという報告があります(J Urol. 2012 Aug;188(2):526-31)

【参考】厚生労働省 e-ヘルスネット・独立行政法人 国立健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報・ホーファーリサーチ社資料

2015.06ヘルシーパス提供

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