明けましておめでとうございます。
開業して12年と7カ月が経ちました。昨年の東日本大震災時の、津波がすべてを呑みこんでいく映像は、大自然の猛威の前に人は無力であることを教えてくれました。被災して帯広に一時避難して来られた家族が来院されましたが、思わず「大変でしたね」と声をかけますと、「ありがとうございます」と、母親は静かに頭を下げ、二人の幼い子供は騒ぎもせず耐えるようにじっとしているのです。1日も早くこの家族が元の生活にもどれるように願うばかりです。
昨年5月、日本抗加齢医学会のシンポジウム「アンチエイジングドックの最前線」で、当院のこの数年の取り組みを発表しました。病気の予防あるいは最適な健康の維持に、アンチエイジング医療は有用であると実感しているところです。最近米国の医学雑誌に掲載された論文によりますと、米国の循環器専門医の57%は自分でサプリを使用し、また72%は患者さんにサプリの利用を指導していることが書かれていました。食事からは必要な栄養素を適切に摂取できない時代となり、米国ではサプリの指導ができない医師は患者から信頼されなくなってきています。
国立病院機構帯広病院での不整脈外来は15年目に入りました。月に一回外来を担当していますが、昨年カテ・ラボが新しくなり、アブレーションをはじめ、不整脈治療もさらに充実してきました。
本年も皆様にとって良い年でありますようにお祈り申し上げます。
2012元旦
医療法人社団 満岡内科・循環器クリニック 北海道帯広市大空町3丁目14-30155-48-9111